こちらはプロモーションを含みます。
こちらでは
- 公表問題13の結線方法を練習したい
- 公表問題13の課題を図面だけで攻略したい
- 複線図なしで結線したい
こんなお悩みの方にピッタリな記事です。
第二種電気工事士の技能試験本番は、40分の時間内で作品を完成させる作業です。技能試験の合格条件は、欠陥なく作品を完成させなければ失格となります。
なので、技能試験の練習段階で、作品完成までに40分以上時間がかかる場合、合格は厳しいです。
なので、施工時間を短縮したい方は、複線図書かず図面のみでの施工する方法がおすすめです。
ちなみに、実際に令和5年下期試験の本番環境では、図面のみで公表問題No.7を攻略。第二種電気工事士を独学で1発合格しました。
これから独学で技能試験に合格したい方でも図面のみで施工手順はかんたんです。特に、図面のみの施工方法で「約5分短縮」したい方にはおすすめです。
今回は、公表問題13を図面のみで結線する手順を解説します。また、図面に直接記号等を書き込む手法ですので、特に初心者にはわかりやすい内容です。
尚、この記事は令和5年の公表問題13がベースです。まずは、今年令和6年度(2024年)の公表問題と違いがあるのか調査した結果が以下のとおりとなります。
出典:電気技術試験センター「令和5年度公表問題」「令和6年度公表問題」
公表問題13は、今年の公表問題の中で、唯一施工内容が追加された課題の1つです。
- 令和5年度と令和6年との変更点
対象課題 | 令和5年度(変更前) | 令和6年度(変更点) |
公表問題3 | コンセント | 接地極付コンセント 1.6mm絶縁電線 |
公表問題13 | コンセント | 接地極付コンセント 1.6mm絶縁電線 |
いずれの課題も通常のコンセントから、接地極付コンセントに変更されて、1.6mm絶縁電線が追加されています。
追加された施工は、接地極付コンセントに絶縁電線を差すだけなので、それほど難しい変更内容ではないです。
公表問題13の施工難易度は?
公表問題13の課題は、「自動点滅器(端子台)とVVRの電線がある」作品です。
通常の施工プラス、自動点滅器(端子台)の取付けおよび、この課題のみに使用されるVVRの電線があるので、少々手間がかかる面倒な施工です。
個人的な主観ですが、施工難易度として「VVRの電線剥きが面倒な点」「今年施工追加された点」手数が増えた感があるのでレベル4と評価しました。
なかなか手間のかかる課題ですが、図面のみで施工で時短が可能となり、手数が多い施工でも余裕を持って作業することができますので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
図面のみで公表問題13の結線手順を攻略する前準備
公表問題13を図面のみで結線する場合、以下のルールでの施工が必須です。必ず確認してください。
記入作業の目安は約1〜2分よ!
この記入作業は、約1分くらいで手早く記入できるよう練習が必要となります。
公表問題13の結線におけるルール
- 電源・照明・自動点滅器(端子台)に ( W )を図面に記入
- 図面上の電源・スイッチ・自動点滅器(端子台)に ( L ) と記入
- 記号イの照明・スイッチに記号を記入(省略可)
- 全ての電線を畳んでおく
電源・照明・自動点滅器(端子台)に ( W )を図面に記入
まずは該当の器具等にWと記入します。
図面上にWと記入するポイント
- 電源
- コンセント
- イの照明
- 自動点滅器(端子台) → W2と記入
- A-B間の渡り線
自動点滅器(端子台)のみ、真ん中の2番の端子がWなので、W2と記入しておくのがおすすめです!
図面上の電源・スイッチ・自動点滅器(端子台)に ( L ) と記入
次に、Lの記入を行いましょう。
図面上にLと記入するポイント
- 電源
- イのスイッチ
- コンセント
- 自動点滅器(端子台)
- A-B間の渡り線
イ記号の照明・スイッチに記号を記入(省略可)
最後に各照明・スイッチに記号を記入します。
イの記号・スイッチに(イ)と記入する
- イのスイッチ
- イの照明
- A-B間の渡り線
元々イ記号は、図面上に書かれているので省略しても問題ないです!
全ての電線を畳んでおく
電線をつなげる前に、器具類は図面と同じ配置にセットしておき、電線は全て畳んでおきましょう。
繋げる電線だけ立てるやり方は、パッと見わかりやすいのでおすすめです!
公表問題13|図面だけで結線する手順
前準備が完了したら、以下の手順で結線します。順番は前後入れ替わっても問題ありません。やりやすい順番で実施しましょう。
- Wと記入した白線同士をつなぐ
- Lと記入した黒線同士をつなぐ
- スイッチ(イ)記号と同じ照明の記号をつなぐ
Wと記入した白線同士をつなぐ
まずはW同士を結線します。
Wを結線する手順
- ①電源の白線・②A-B間の渡り線の白線を立てる
- リングスリーブで圧着 ※刻印は( 小 )
- ③イの照明の白線・④自動点滅器(端子台)の2番白線・⑤コンセントの白線・⑥A-B間の渡り線の白線を立てる
- 差込コネクターでつなぐ(4本用)
Lと記入した黒線同士をつなぐ
次に、Lの黒線同士を繋ぎます。
Lを結線する手順
- ①電源の黒線・②イのスイッチの黒線・③A-B間の渡り線の黒線を立てる
- リングスリーブで圧着する ※刻印は( 小 )
- ④自動点滅器(端子台)の1番黒線・⑤コンセントの黒線・⑥A-B間の渡り線の黒線を立てる
- 差込コネクターでつなぐ(3本用)
スイッチ(イ)記号と同じ照明の記号をつなぐ
最後にイの照明とスイッチの結線作業を行います。
各記号の結線手順※
- ①イのスイッチの白線・②A-B間の渡り線の赤線を立てる
- リングスリーブで圧着する ※刻印は( ○ )
- ③イの照明の黒線・④A-B間の渡り線の赤線を立てる
- 差込コネクターでつなぐ(2本用)
※上記画像上の電線の色で解説しています。
結線完了
全ての結線が完了したら作品完成となります。
見直しは必須よ!
まとめ
今回は公表問題13の図面のみで結線する手順を解説しました。記事の内容は以下にまとめましたのご確認ください。
公表問題13 図面のみで結線する手順|まとめ
- 図面のみで公表問題13の結線手順を攻略する前準備
- ・電源・照明・自動点滅器(端子台)に ( W )を図面に記入
・図面上の電源・スイッチ・自動点滅器(端子台)に ( L ) と記入
・記号イの照明・スイッチに記号を記入
・全ての電線を畳んでおく - 公表問題13|図面だけで結線する手順
- ・Wと記入した白線同士をつなぐ
・Lと記入した黒線同士をつなぐ
・結線完了
公表問題13はスイッチ・照明が交差している紛らわしい課題ですが、きちんと把握して繋げれば間違えなく結線できるので、慌てず確認しながら施工を行いましょう。