こちらはプロモーションを含みます。
こちらでは
- 4路スイッチの結線方法が知りたい
- 4路スイッチの課題を図面のみで攻略したい
- 公表問題7の施工時間を短縮をしたい
こんなお悩みの方にピッタリな内容です。
第二種電気工事士の技能試験において、特に4路スイッチが絡んだ公表問題7は、手数も多く時間に追われる課題なので、できれば避けて通りたい課題かと思います。
ですが、本試験では、13課題のうちどの公表問題が出題されるのかは、技能試験当日にならないとわかりません。万が一、予習なしで4路スイッチの課題に当たってしまったら最悪です。
できる事なら、3路・4路のような苦手な問題を克服さえしておけば安心して試験に挑めますよね?
結論として、
図面だけで結線できれば苦手課題は克服可能です。
4路スイッチの課題はきちんとルールを把握し、手順通りに施工すれば複線図がなくでもかんたんに施工することが可能です。
公表問題7の施工難易度は?
私が去年受けた課題が、4路スイッチ問題でした。会場では全く施工できない方が何名か見かけたので知識がないと難しいです。
4路スイッチ問題は、正しい施工方法をきちんと理解しておかないと施工できない課題です。なので、個人的な意見ではありますが、公表問題7の難易度レベル5とさせていただきました。
難しい課題かもしれませんが、この記事のやり方も覚えてしまえば非常に簡単に施工できます。この記事の公表問題7の4路スイッチの結線手順を攻略して、万全の状態で本番の試験に挑みましょう。
尚、こちらは令和5年の公表問題がベースとなりますが、まずは、今年令和6年度(2024年)の公表問題と違いがあるのか調査してみました。
出典:電気技術試験センター「令和5年度公表問題」「令和6年度公表問題」
公表問題を比較してみると、今年の問題は去年と全く同じ問題が出題されるようです。
その為こちらの令和5年版の、公表問題7の結線手順で対応可能ですので、ぜひやり方を参考にしてみてください。
図面のみで公表問題7の結線手順を攻略する前準備・コツ
公表問題7を図面のみで結線する場合は、以下の条件での施工が必須となりますので、必ず確認しておきましょう。
- 結線前の前準備として
- 1:4路スイッチの電線1.6mm 2芯はそれぞれ縦に接続しておく
2:3路スイッチは3芯の黒線を0番に差す
4路スイッチには1.6mmの2芯を2本接続しますが、それぞれ縦に接続しておきます。色はどちらが上でも問題ありません。上から黒白・黒白と左右は統一した方が良いでしょう。
「4路スイッチの配線は縦線」に、3路スイッチの「0番には黒線」を接続します!
基本は電源側の3路スイッチの0番に黒線を差すので、間違い防止の為、負荷側の3路スイッチにも0番は黒を差しておきます。1.3番の色の指定はありません。
また、結線に関しては、いくつかのルールがありますので、確認しておきましょう。
公表問題7の結線におけるルール
- 図面に電源・コンセント・照明に( W )と記入する
- 電源・Sマーク側の3路スイッチ0番に( L )と記入する
- 負荷側3路スイッチ0番・イの照明器具に( イ )と記入する
- 3路スイッチ・4路スイッチ・渡り線(A-B間)に(① ③)と記入 ※こちらは省略可
- 結線前の電線は全て倒しておく(畳んでおく)
あらかじめ図面に記号を記入しておくと、同じ記号を結線するだけなので、電線の繋ぎ方が把握できます。
記号を記入しただけで結線できるようになりますよ!
これらのルールを踏まえて、図面なしでの結線手順を順番に解説していきましょう。
図面に電源・コンセント・照明に( W )と記入する
まずは、電源・照明器具にWと記入します。A-B間の渡り線は省略可ですが記入しておいた方が、結線の通り道がわかりやすいです。
図面にWと記入するポイント
- 電源
- 照明器具(ランプレセプタクル)
- A-B間の渡り線
電源・Sマーク側の3路スイッチ0番に( L )と記入する
次に、Lの記入です。
図面上にLを記入するポイント
- 電源
- Sマーク側の3路スイッチ
この課題では、電源・Sマークが記載されている3路スイッチにLと記入しましょう。3路スイッチは( L0)と記入した方がわかりやすいのでおすすめです。
負荷側3路スイッチ0番・イの照明器具に( イ )と記入する
図面上にイを記入するポイント
- 負荷側の3路スイッチ
- 照明器具(ランプレセプタクル)
こちらでは、負荷側の3路スイッチ・イの照明器具にそれぞれ(イ)と記入します。3路スイッチはSマーク側同様、(イ0)と記入した方が良いでしょう。
3路スイッチ・4路スイッチ・渡り線(A-B間)に(① ③)と記入 ※こちらは省略可
①・③番と記入するポイント
- 3路スイッチ×2個
- 4路スイッチ
- A-B間の渡り線
最後に、各3路スイッチ・4路スイッチ・A-B間の渡り線に( ① ③ )と記入します。
4路スイッチには(左・右)と記入しておくと、
- 左 → 電源側の3路スイッチへつなぐ
- 右 → 負荷側の3路スイッチへつなぐ
こういった電線を繋ぐ流れを把握することができます。
3路・4路間を繋ぐイメージは、以下の通りとなりますので確認しておきましょう。
4路スイッチに①③と書いたのは、上記のような結線をするので記入しています!
結線前の電線は全て倒しておく(畳んでおく)
結線する前の電線は全て倒しておくか、折り曲げて畳んで図面通りに配置しておきます。図面通りに配置しておくことで、結線作業がスムーズになります。
公表問題7 図面のみで結線する手順
図面への記号の記入が完了したら、以下の手順にて結線を行いましょう。
- Wのみ電線を立てて結線をする( A-B間の渡り線を含む )
- Lと3路の( Lの0番 )を電線を立てて結線する
- イの電線・負荷側の3路スイッチ( イの0番 )を立てて結線する
- 3路スイッチ ① ③番を2本ずつ立てて結線する( A-B間の渡り線を含む )
こちらでは上記手順で解説しますが、やりずらいと感じる場合は順番を変更して結線しても問題ないので、参考程度にしてください。
全ての課題で言えることですが、結線手順は統一させておくのがおすすめです!
結線をする前に、公表問題7はどのくらいの結線作業量なのか。気になるところなので調べてみました。
A-B間それぞれ結線する本数
上記の図面の表の通り、公表問題7は13課題の中では結線作業が最も多く、10ヶ所結線する必要があるので難易度が高いというのも納得です。
ですが、差込コネクター使用が6ヶ所と接続比率が高いので、慣れてしまえば簡単にこなせるレベルと言えます。しっかりと練習して公表問題7をマスターしておきましょう。
Wのみ電線を立てて結線をする( A-B間の渡り線を含む )
Wを結線する手順
- ①イの白線・②イの施工省略の白線・③A-B間の白線を立てる
- 差込コネクター(3本用)をつなぐ
- ④電源の白線・⑤A-B間の白線を立てる
- リングスリーブでつなぐ ※刻印は( 小 )
繋ぐ順番は自由ですが、差込コネクターのが繋ぎやすいので先に接続しています
Lと3路の( Lの0番 )を電線を立てて結線する
Lの結線する手順
- ①Sマーク側 3路スイッチの黒線・②電源の黒線を立てる
- リングスリーブでつなぐ ※刻印は( 小 )
この課題では電源側のLを2本繋ぐだけなので簡単ですね!
イの電線・負荷側の3路スイッチ( イの0番 )を立てて結線する
イを結線する手順
- ①負荷側 3路スイッチのイ0番の黒線・②施工省略のイの黒線・③イの照明の黒線を立てる
- 差込コネクターで繋げる ※3本用
負荷側 3路スイッチの0番はイに繋ぐ電線なので忘れずに!
3路スイッチ ① ③番を2本ずつ立てて結線する( A-B間の渡り線を含む )
最後に3路・4路スイッチの①③番を結線しますが、こちらは1箇所ずつ接続します。理由としては間違い防止のためです。
なのでこの1箇所ずつ結線するやり方を必ず実践しましょう。
3路・4路の① ③番を接続する手順
- ①負荷側3路スイッチの①番・②4路スイッチの①番の電線を立てる
- 差込コネクターを繋げる ※2本用
- ③負荷側3路スイッチの③番・④4路スイッチの③番の電線を立てる
- 差込コネクターを繋げる ※2本用
- ⑤電源側 3路スイッチの①番・⑥4路スイッチの①番の電線を立てる
- リングスリーブで繋げる ※刻印は( ○ )
- ⑦電源側 3路スイッチの③番・⑧4路スイッチの③番の電線を立てる
- リングスリーブで繋げる ※刻印は( ○ )
万が一、①の負荷側3路スイッチの①番から、誤って②の4路スイッチの①番ではなく③番に繋げてしまった場合、間違えではなく施工自体は問題なく機能しますのでご安心ください。
なので、1箇所ずつ繋げるルールだけ守れば施工できてしまいます。
複線図を書けば、なぜ電線が入れ替わっても大丈夫なのか理解できますが、こちらでは図面のみの施工なので割愛いたします。
要は、1箇所ずつ・なるべく色合わせで繋げるのがポイントです!
まとめ
今回は令和5年度技能試験 公表問題7の4路スイッチの課題について、図面のみで結線する手順を解説しました。
この記事の内容は大まかに以下の通りとなります。
- 公表問題7 図面のみ結線の前準備
- ・4路スイッチの電線1.6mm 2芯はそれぞれ縦に接続しておく
・3路スイッチは3芯の黒線を0番に差す - 公表問題7 図面のみの結線ルールとして
- ・図面に電源・コンセント・照明器具にWと記入する
・図面に電源・コンセント・S側の3路スイッチ0番にLと記入する
・負荷側の3路スイッチ0番・イの照明器具に(イ)と記入する
・3路スイッチ・4路スイッチ・渡り線(A-B間)に(① ③)と記入 ※こちらは省略可
・結線前の電線は全て倒しておく(畳んでおく) - 公表問題7 図面のみの結線手順
- 1. Wのみ電線を立てて結線をする( A-B間の渡り線を含む )
2. Lと3路の( Lの0番 )を電線を立てて結線する
3. イの電線・負荷側の3路スイッチ( イの0番 )を立てて結線する
4. 3路スイッチ ① ③番を2本ずつ立てて結線する( A-B間の渡り線を含む )
公表問題7の4路スイッチ問題は手数が多いので何かと大変は課題です。ですが、要点をしっかりと把握しておけば結線をする手順は簡単です。
4路スイッチは特殊な回路なので、1本ずつ接続しておけば、仮に配線を逆に接続したとしても欠陥になることはないので覚えておきましょう。
特に、4路スイッチ問題で複線図を書くと、かなりの時間ロスとなります。特に接続の施工に時間がかかる課題なので図面のみの施工方法はおすすめです。
これから技能試験の受験を迎えてる方は、ぜひ参考にしてみてください。