こちらはプロモーションを含みます。
こちらでは
- 3路スイッチの結線方法が知りたい
- 3路スイッチを図面のみで攻略したい
- 公表問題6の施工時間を短縮をしたい
こんなお悩みの方にピッタリな内容です。
こちらは、公表問題6の結線からの手順を解説する記事です。なので、結線前のやり方が知りたい方は読み飛ばしてください。
第二種電気工事士の技能試験において、3路スイッチが絡んだ問題は苦手な方多いと思います。
本試験では、13課題のうちどの公表問題が出題されるのかは、技能試験当日にならないとわかりません。万が一、苦手な問題に当たってしまったら最悪です。
できる事なら、3路・4路のような苦手な問題は克服してから試験に挑みたいですよね?
結論として、
3路スイッチは図面だけで結線することは可能です。
公表問題6の施工難易度は?
ちなみに、公表問題の中では3路スイッチは、きちんと理解しておかないと施工できない課題なので、個人的には難易度レベル4とさせていただきました。
こちらの難易度は、実際に施工してみた主観なので、あくまでも参考程度にね!
ですが、この記事のやり方も覚えてしまえば非常に簡単なので、公表問題6の3路スイッチの結線手順を攻略して、本番の試験に余裕を持って挑みましょう。
今回は、第二種電気工事士の公表問題6を図面のみで結線する手順を解説します。
尚、この記事は令和5年度の公表問題6がベースとなりますが、まずは、令和6年度(2024年)の公表問題と違いがあるのか比較してみました。
出典:電気技術試験センター「令和5年度公表問題」「令和6年度公表問題」
今年と去年の公表問題6を比較してみると、全く同じ問題が出題されるようです。
なので、こちらの令和5年版の、公表問題6の結線手順でも対応可能なので、ぜひ参考にしてみてください。
図面のみで公表問題6の結線手順を攻略するコツ・前準備
技能試験の公表問題6を図面のみで結線するには、以下の条件で施工する必要があるので、確認しておきましょう。
- 結線前の前準備として
- 1:3路スイッチ2個それぞれ黒線を0番に挿しておく
2:3路スイッチの1.3番はそれぞれ同じ色の電線で統一しておく
特に、S側の3路スイッチ0番は電源の結線が必須なので、2個とも一緒に同じ施工した方が効率が良いのと、間違い防止のため統一しておきましょう。
1.3番は残りの赤線、白線は実際どちらに挿しても問題ないです。ですが、0番と同様統一した方が良いのでおすすめです。
また、結線に関しては、いくつかのルールがありますので、こちらも確認しておきましょう。
公表問題6の結線におけるルール
- 図面に電源・コンセント・照明器具にWと記入する
- 図面に電源・コンセント・S側の3路スイッチ0番にLと記入する
- 負荷側の3路スイッチ0番・イの照明器具に(イ)と記入する
- 3路スイッチに( ① ③ )と記入する※省略可
- 結線前の電線は全て倒しておく
上記のように、図面上に記号を記入しておくことで、どの電線同士を繋ぐのか「見える化」できます。
同じ記号の電線を繋げるだけなので複線図いらずですよ!
以上のルールを踏まえて、図面なしでの結線の手順を順番に解説していきましょう。
図面に電源・コンセント・照明器具にWと記入する
まずは図面上にある、「電源」「コンセント」「照明器具」に Wと記入しておきます。
図面上にWを記入するポイント
- 電源
- 露出コンセント
- 照明器具(イ)2ヶ所
公表問題6には4ヶ所のWがあります。
WはN(ニュートラル)でも可能ですが、全て白線なのであえてW(ホワイト)と記載してます!
図面に電源・コンセント・S側の3路0番にLと記入する
次に、以下の箇所にLと記入します。
図面上にLと記入するポイント
- 電源
- 露出コンセント
- S側の3路スイッチ(L0と記入推奨)
3路スイッチは電源側に近いSの3路スイッチにL0と記入しましょう。
負荷側の3路スイッチ0番・イの照明器具に(イ)と記入する
こちらでは、イの記号を入力します。
図面にイと記入するポイント
- 3路スイッチ(負荷側)の0番にイ0と記入する
- イの照明器具に(イ)と記入しておく※省略可
電源から遠い3路スイッチの0番にはイ0と記入するのは繋ぎ間違い防止です!
電源から遠い3路スイッチの0番にイ0と記入するのは繋ぎ間違い防止です!
3路スイッチに( ① ③ )と記入する※なしでも可
図面上の3路スイッチに記入する
- 3路スイッチ2個に①③と記入する
最後に、図面上の3路スイッチに1番・3番にそれぞれ① ③と記入しておきます。
こちらは省略可能です。
これで結線する準備は完了となります!できれば1〜2分でパパッと記入できるよう練習しておきましょう。
結線前の電線は全て倒しておく
電線を結線する前に、全ての電線は倒しておいて、図面と同じ配置に並べておきます。
図面と同じ配置にセットしておくと、効率よく結線できるのでおすすめです!
公表問題6 図面のみで結線する手順
図面への記号の記入が完了したら、以下の手順にて結線を行います。
- Wのみ電線を立てて結線をする( A-B間の渡り線を含む )
- Lと3路の( Lの0番 )を電線を立てて結線する
- イの電線・負荷側の3路スイッチ( イの0番 )を立てて結線する
- 3路スイッチ ① ③番を立てて結線する( A-B間の渡り線を含む )
順番は入れ替わっても問題ありません。こちらの手順はあくまでも参考にしていただき、ご自身がやりやすい手順で結線してみましょう。
どんな課題でも「L→W→照明の順に結線」など、結線の順序は統一しておくのがおすすめです!
Wのみ電線を立てて結線をする( A-B間の渡り線含む )
Wを結線する手順(A・B側)
- ①照明イ(施工省略)の白線・②渡り線(A-B間)の白線・③イの照明の白線を立てる
- 差込コネクターで3本繋ぐ
- ④露出コンセントの白線・⑤電源の白線・⑥渡り線(A-B間)の白線を立てる
- リングスリーブで3本繋ぐ(刻印は小)
繋ぐ線だけ立ててから結線するのがポイントです!
Lと3路の( Lの0番 )を電線を立てて結線する
Lを結線する手順
- ①電源の黒線・②S側の3路スイッチ・③露出コンセントの黒線を立てる
- リングスリーブで3本繋ぐ(刻印は小)
リングスリーブの刻印は、3路スイッチの①③番以外全て( 小 )なので覚えておきましょう!
イの電線・負荷側の3路スイッチ( イの0番 )を立てて結線する
イの記号を結線する手順
- ①負荷側の3路スイッチ(イ0番)の黒線・イの照明2箇所の黒線を立てる
- 差込コネクターで繋ぐ(3本)
準備段階で、負荷側3路の0番に黒線を使うことにより、全て黒線で統一されるので目視でもわかりやすいです!
3路スイッチ ① ③番を立てて結線する( A-B間の渡り線含む )
こちらでは、残りの3路スイッチの電線の結線をします。負荷側(左側)と電源側(右側)に分けてあります。
3路スイッチ①③番を繋ぐ手順(負荷側)
- ①負荷側の3路スイッチ「①③番」どちらか1本立てる
- ②渡り線(A-B間)の同じ色の電線を立てる
- 差込コネクターで2本繋ぐ
- ③負荷側の3路スイッチの残った電線を1本立てる
- ④渡り線(A-B間)の残っている電線を1本立てる
- 差込コネクターで2本繋ぐ
ポイントは1本ずつ立てる事です。渡り線と色合わせすればスイッチの後ろを見る必要なし!
3路スイッチ①③番を繋ぐ手順(電源側)
- ⑤電源側の3路スイッチ「①③番」どちらか1本立てる
- ⑥渡り線(A-B間)の同じ色の電線を立てる
- 差込コネクターで2本繋ぐ
- ⑦電源側の3路スイッチの残った電線を1本立てる
- ⑧渡り線(A-B間)の残っている電線を1本立てる
- 差込コネクターで2本繋ぐ
電源側の結線手順も同じです。渡り線と色合わせするだけ!
3路スイッチって意外とかんたんなのね!
そうなのよ!手順さえ覚えてしまえば簡単なので、ぜひ丸暗記しちゃいましょう!
まとめ
今回は令和5年度技能試験 公表問題6について、図面のみで結線する手順を解説しました。
この記事の内容は大まかに以下の通りとなります。
- 公表問題6 図面のみ結線の前準備
- ・3路スイッチは3芯の黒線を0番に差す
・3路スイッチの1.3番はそれぞれ同じ色の電線で統一しておく - 公表問題6 図面のみ結線のルール
- ・図面に電源・コンセント・照明器具にWと記入する
・図面に電源・コンセント・S側の3路スイッチ0番にLと記入する
・負荷側の3路スイッチ0番・イの照明器具に(イ)と記入する
・3路スイッチに( ① ③ )と記入する※省略可
・結線前の電線は全て倒しておく - 公表問題6 図面のみ結線手順
- 1. Wのみ電線を立てて結線をする( A-B間の渡り線を含む )
2. Lと3路の( Lの0番 )を電線を立てて結線する
3. イの電線・負荷側の3路スイッチ( イの0番 )を立てて結線する
4. 3路スイッチ ① ③番を立てて結線する( A-B間の渡り線を含む )
3路スイッチの問題は、前準備とルールさえしっかり決めておけば、結線手順は簡単にできます。
特に複線図を書かない方法は、施工方法としてはかなりの時短になりますので、これから技能試験の受験を迎えてる方は、ぜひ参考にしてみてください。
図面のみの施工は、大幅に時短できるのでぜひやってみてください!