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これから第二種電気工事士試験に挑戦しようと考えているあなた、試験の難易度について不安はありませんか?
電気工事の基礎から応用まで、幅広い知識が求められるこの試験は一見すると挑戦的です。しかし、正しい準備とアプローチで、難しそうに見える壁も乗り越えられます。
この記事では、第二種電気工事士試験の難易度を徹底解析した内容を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
第二種電気工事士試験の難易度・出題範囲は?
- 学科試験の出題範囲と難易度は?
- 技能試験の公表問題と難易度は?
- 試験の合格点の目安
学科試験の出題範囲と難易度は?
第二種電気工事士の試験において、学科試験の出題される出題範囲は、以下の内容となります。
▼ 第二種電気工事士の学科試験科目(全7科目)
科目 | 回答方法 | 出題数:50問※ | 重要学習度 |
電気に関する基礎理論 | 計算問題 | 約5問 | 低 |
配電理論及び配線設計 | ↑ | 約5問 | 中 |
電気機器、配線器具並びに電気工事用の材料及び工具 | 暗記問題 | 約6〜7問 | 高 |
電気工事の施工方法 | ↑ | 約6〜7問 | 高 |
一般用電気工作物等の検査方法 | ↑ | 約4〜5問 | 高 |
配線図 | ↑ | 約20問 | 高 |
一般用電気工作物等の保安に関する法令 | ↑ | 約3問 | 中 |
※:出題数は変更される可能性があります。
学科試験科目と主な出題範囲と例題については、こちらで詳しく解説しています。
>>>第二種電気工事士 学科試験科目と主な出題範囲と例題について
学科試験は、上記の範囲から50問が出題され、60点以上正答すると合格となります。学科試験の難易度としては低めで、受験数に対し約6割の合格率です。他の国家資格の中では比較的低めの部類なので狙い目の資格です。
そのため、電気工事未経験者や独学でも、比較的短期間の学習でも合格する可能性が高い国家資格となっています。
技能試験の公表問題と難易度は?
技能試験の所要時間は40分間で行われ、学科試験の合格者もしくは学科試験が免除者が受験できます。また、第二種電気工事士における技能試験の出題範囲は、以下の内容となります。
第二種電気工事士試験で要求される技能を以下に示します。
◾️ 技能試験の出題範囲
- 電線の接続
- 配線工事
- 電気機器及び配線器具の設置
- 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
- コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
- 接地工事
- 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
- 一般用電気工作物等の検査
- 一般用電気工作物等の故障箇所の修理(9)一般用電気工作物等の故障箇所の修理
技能試験では、13課題の中から提供された配線図に基づいて基本的な配線作業や設置作業を実施します。例年、約7割程度の合格率なので難易度は低めですが練習量が必須となります。
◾️ 候補問題13課題
上記の候補問題は、事前に試験センターより公表されます。そのため約3ヶ月ほど余裕を持った練習が可能なので反復練習が合格するポイントとなるでしょう。
試験の合格点の目安
第二種電気工事士の合格点は、学科試験は50問中60点で合格。技能試験は欠陥がない作品を施工するのが合格基準となります。
◾️ 試験の合格点の基準
試験内容 | 合格基準 |
学科試験 | 60点以上 (30問以上正答) |
技能試験 | 配線図通りに作品を欠陥なく完成させること |
学科試験は、100点中60点を取れば合格できるので難易度は低めです。一方、技能試験は配線図通りに作品を完成させる必要があり、欠陥がある場合は失格となるのでシビアな試験となります。
ですが、技能試験は初心者でも、しっかりと実技の練習すれば合格できる可能性は十分にあるので、練習量を増やしましょう。
第二種電気工事士の合格率と難易度
- 第二種電気工事士の合格率の推移
- 合格するための対策
第二種電気工事士の合格率の推移
以下の表では、直近5年分の合格率を学科試験と技能試験別に以下の表にまとめました。
第二種電気工事士|学科試験の合格率
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
令和元年 | 上期 | 75,066 | 53,026 | 70.6% |
下期 | 47,200 | 27,599 | 58.5% | |
令和2年 | 上期 | ※ 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため学科試験中止 | ||
下期 | 104,883 | 65,114 | 62.1% | |
令和3年 | 上期 | 86,418 | 52,176 | 60.4% |
下期 | 70,135 | 40,464 | 57.7% | |
令和4年 | 上期 | 78,634 | 45,734 | 58.2% |
下期 | 66,454 | 35,445 | 53.3% | |
令和5年 | 上期 | 70,414 | 42,187 | 59.9% |
下期 | 63,611 | 37,468 | 58.9% | |
直近5年の平均値 | – | – | 58.5% |
第二種電気工事士|技能試験の合格率
年度 | 受験者 | 合格者 | 合格率 | |
令和元年 | 上期 | 58,699 | 39,585 | 67.4% |
下期 | 41,680 | 25,935 | 62.2% | |
令和2年 | 上期 | 6,884 | 4,666 | 67.8% |
下期 | 66,113 | 48,202 | 72.9% | |
令和3年 | 上期 | 64,443 | 47,841 | 74.2% |
下期 | 51,833 | 36,843 | 71.1% | |
令和4年 | 上期 | 53,558 | 39,771 | 74.3% |
下期 | 44,101 | 31,117 | 70.6% | |
令和5年 | 上期 | 49,547 | 36,250 | 73.2% |
下期 | 45,790 | 31,499 | 68.8% | |
直近5年の平均値 | – | – | 70.3% |
直近5年の学科試験の合格率は約60%前後で、技能試験の合格率は約70%前後を推移しており、比較的高めの合格率のため、難易度としても低いと言えます。
試験に合格するための対策
こちらでは第二種電気工事士の試験に合格するための対策として、学科試験・技能試験毎にまとめましたので参考にしてみてください。
◾️ 合格対策として
- 学科試験に合格対策
- 学科試験は計算問題と暗記問題で構成されており、効果的な学習方法は過去問題の反復演習です。特に暗記問題は点数獲得の鍵ですが、問題数が多いため、試験形式に慣れることが重要です。
- 技能試験の合格対策
- 技能試験では、公表されている候補問題に基づき何度も練習を重ねることが成功のカギです。練習を積むことで、操作の正確性と速度が向上し、試験での成功率が高まります。
第二種電気工事士合格に必要な勉強時間は?
第二種電気工事士試験の合格には、電気の基礎知識がない場合、平均して50時間から150時間の勉強が推奨されます。
調査によると、一般的な合格者は1ヶ月から3ヶ月の間に50から150時間を勉強に費やしています。この時間は、試験の幅広い内容をカバーし、理解を深めるのに十分な量です。
- 合格までにおすすめする学習プラン|学習時間
- タイプ別の推奨学習時間の概要
- 試験に1発合格目指すなら最低2ヶ月前には学習をスタートしましょう!
合格までにおすすめする学習プラン|学習時間
こちらでは、第二種電気工事士を合格するためにおすすめする学習プランを、ご自身の学習できる時間を確保できるに場面に応じて、50時間・120時間の2パターンにまとめてみました。
50時間の学習プラン | 日々コツコツと勉強する場合、平日1時間プラス週末1時間の学習で約2ヶ月が目安です。 |
120時間の学習プラン | より余裕を持って準備したい場合、平日1時間プラス週末2時間で約3ヶ月間が目安です。 |
第二種電気工事士試験の勉強時間は、個人の学習スタイルとスケジュールに応じて変わりますが、最低50時間は確保し、場合によっては120時間以上を目指すと良いでしょう。
タイプ別の推奨学習時間の概要
第二種電気工事士試験の勉強時間は、個人の暗記力によって大きく異なります。暗記に自信がある方は50時間、自信がない方は70〜100時間の学習が推奨されます。
特に法規や理論の暗記が多い第二種電気工事士試験では、これが顕著に表れます。こちらではそういった暗記力のタイプ別におすすめする学習時間をまとめました。
- 暗記に自信がある方
- 短時間で高い理解度を習得できる方は、50時間程度の勉強で要点を押さえ、試験のポイントを習得することをおすすめします。
- 暗記力に自信がない方
- 暗記が苦手な方は、特に苦手な分野に焦点を当てて勉強時間を確保しましょう。70〜100時間のしっかりとした学習を積むことで、不安を解消し、試験に自信を持って臨めるようになります。
試験に1発合格目指すなら最低2ヶ月前には学習をスタートしましょう!
第二種電気工事士試験に効果的に学習の準備をするためには、最低でも試験の2ヶ月前に勉強を開始することが理想的です。
以下のようなスケジュールで準備を進めると、すべてのトピックを効率的にカバーすることが可能です。
- 2025年上期試験の場合
- CBT方式:4/21(月)~5/8(木) |2月下旬には勉強をスタート
学科試験:5/25(日) (全国一斉)|3月下旬には勉強をスタート - 2025年下期試験の場合
- CBT方式:9/19(金) ~10/6(月)|7月下旬には勉強をスタート
学科試験:10/26(日) (全国一斉)|8月下旬には勉強をスタート
勉強を始める最適な時期は試験の2ヶ月前ですが、個々の学習進捗や理解度に応じて調整が必要です。
初めは大変かもしれませんが、一度学習に慣れれば、スキマ時間を活用することで効率的に学び、準備を進めることができます。
不安な場合や、特に1発での合格を目指す方は、より早くから始めることで準備の質を高め、試験当日に自信を持って臨みましょう。
第二種電気工事士の受験資格・申し込み方法について
- 受験資格について
- 受験申し込み方法
受験資格について
第二種電気工事士の試験の受験資格については、特定の学歴や専門的な知識や職歴を必要とせず、どなたでも受験することができます。
なので、「第二種電気工事士の資格を取ってみたい」という動機が受験資格とも言えます。
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受験申し込み方法
第二種電気工事士試験の受験方法は、原則インターネットから申し込みです。試験センターのホームページより申し込みができます。
申し込み方法は大まかに以下の手順となります。
個人申込み | 1:マイページ作成 2:試験への申込み 3:受験手数料の納付 |
団体申込み | 1:団体マイページ作成 2:受験者登録 ↔︎ 試験情報登録 (1人ずつ繰返し登録) 3:受験手数料の振込 |
電気技術試験センターのホームページはこちら
試験の難易度についてよくある質問
こちらでは第二種電気工事士の難易度に関するよくある質問をいくつかまとめました。
第二種電気工事士は難しいですか?
第二種電気工事士の受験の難易度は、直近5年の学科試験の合格率は約60%前後で、技能試験の合格率は約70%前後を推移しており、比較的高めの合格率のため、難易度としても低いと言えます。
なので、電気工事初心者でも比較的受験しやすい国家資格と言えます。
第二種電気工事士はどのくらいの勉強で取れる?
第二種電気工事士試験の合格には、電気の基礎知識がない場合、平均して50時間から150時間の勉強が必要とされます。
ですが、特に学科試験においては個人の暗記力によって大きく異なります。暗記に自信がある方は50時間、自信がない方は70〜100時間の学習がおすすめです。
第二種電気工事士の取得に必要な条件は?
第二種電気工事士の試験の受験資格については、特定の学歴や専門的な知識や職歴を必要とせず、どなたでも受験することが可能な国家資格です。
これから何か資格を取ってみたいという方には、参入しやすく第二種電気工事士はおすすめの資格です。
まとめ
今回は、第二種電気工事士の試験を受ける難易度・合格率に関する内容を解説しました。
この記事のまとめ
- 第二種電気工事士試験の難易度・出題範囲はやや低め
- 第二種電気工事士の合格率と難易度|学科・技能の平均約70%程度
- 第二種電気工事士合格に必要な勉強時間は個人差あり(50〜100時間程度)
- 第二種電気工事士の受験資格・申し込み方法について
第二種電気工事士試験は、電気工事の基礎知識と技術を認定する国家資格試験です。この試験は一定の難易度がありますが、適切な準備をすれば合格は十分に可能です。